10月11日(水)・12日(木)の2日間、『インターネット・ガバナンス・フォーラム京都2023』に参加してきました。

『インターネット・ガバナンス・フォーラム』とは、インターネットを安定的に運用するため活動、およびその課題に関し、 各界関係者間で政策対話をおこなう、 国連管轄下に設置されているフォーラムです。

2006年に第1回のフォーラムが開催され、今回は第18回目となりますが、初めて日本で開催されるということもあり、インターネット業界に籍を置く立場の人間として、この貴重な機会を逃すまいと考え、タイトなスケジュールではありましたが参加をしてきた次第です。

今回のフォーラムの主なテーマは以下の内容でした。

➊ AI・先端技術
➋ インターネットの分断回避
➌ サイバーセキュリティ、サイバー犯罪、オンラインの安全
➍ データガバナンス・トラスト
➎ デジタルデバイド・包摂性
➏ グローバルデジタルガバナンス・協力
➐ 人権及び自由
➑ 持続可能性・環境

なにぶん、300を超えるセッションが開催されていたため、参加できたセッションはごく一部ではありましたが、当社の事業内容に関連がある「AI等の先端技術」、「サイバーセキュリティ」、「データガバナンス」といったテーマを中心に、時間の許す限り視聴をしてきました。

感想として、それぞれのセッション単体での内容も非常に有益なものでしたが、日常の国内メディアの情報からは得られない、世界的視点・マルチステークホルダー・数十年後の未来といった観点での議論を聞いているなかで、自身の視野の狭さ、およびそれを広げる必要性を強く感じることができたことが一番の収穫でした。

幸いに、視聴できなかったセッションの中で一部動画配信されているものがあったので、それらも活用し、更に知見を広げていきたいと考えています。

当社の主事業であるシステム構築への活用という点では、フォーラムの内容は「現在の課題」や「理想の未来」といったまだ具現化していないものであるため、確立された技術や環境のように直接的な活用ができるわけではありませんが、フォーラムの内容を概念として押さえ、システムの思想へと落とし込むことで、より価値のある仕組みを創っていけるように感じました。
今後、価値あるシステム造りへ活かしてまいります。

最後になりますが、今回フォーラム参加のきっかけをくださった、JAIPA（一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会）の立石様、一般社団法人ギグワーカーの中澤様、児平様に改めて御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。

株式会社グローバルコミュニケーションズ
代表取締役　永吉 康朗
常務取締役　永井 陽介