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2022年1月23日

自社アプリ開発

3つの習慣

3つの習慣

株式会社グローバルコミュニケーションズ(以下GC)では、時間のマネジメントに関する研究を行っている。
8回目は3つの習慣について考えたい。

3つの習慣と組織風土

習慣は時間の過ごし方の一つといえる。歯磨きなどは生活習慣の一つ。歯を磨かないと気持ち悪いと感じるだろう。

ある会社での話。当社の会議は、遅刻する人も、途中で離席する人も、電話が鳴ると中座する人もいる。それぞれ理由があると思うが、結果何も決まらない。というか、決めたことに信念のようなものを感じない。
だから、会議は無駄だとか、面倒だ、つまらないという感覚を多くの社員が持っている。これはこの会社の行動習慣である。

このことがもたらすのは、会議は理由があれば中座しても、遅刻しても、退席しても良い。お客様の用件で、社長に呼ばれて、緊急の案件なのでと、理由はいろいろ。この結果、理由があれば会議は中座などOKという思考習慣が形成される。結果、無駄な会議になり、会議は面倒だ、つまらないといった感情習慣が芽生え、若手社員にまで形成される。これを『※組織風土』という。

まずはやってみるというのがスタート。やることを少し細切れにして、出来ることからやってみる。
すると、できるかもしれない、いいかもしれないと思うようになる。
最近では、実験する経営という考え方が徐々に浸透しているような気もするが、大昔から問われてきたものだ。
松下幸之助曰く「やってみなはれ」。

「行動習慣」が「思考習慣」を形成し、「感情習慣」を生む。意識革新が重要だ。これまで何度ともなく耳にしてきた。行動を変えない限り、結果は変わらない。知っています。分かっています。理解しています。認識しています~だけでは何も変わらない。分かっていないといってよいのではないだろうか。

行動習慣

信号を守る。法律だからではない。観ればわかる。事故が起き、人や財産が傷つく。
工場の現場では安全第一。無視をすれば怪我をする。怪我をしてからでは遅い。だから、線が引いてあるし、安全靴も履き、指差し確認をする。これを軽視するといつか痛い目に遭う。
リスクマネジメントも同様。チェックしなくても誰も気づかないだろう。そして気づいたら信用を失い、ブランドは毀損する。

過去に痛い目に遭ってきた結果の学習とその蓄積で今のルールが形成されている。全てのルールが普遍とはいわないが、そのルールがなぜ生まれたかの背景(過去)は尊重すべきであろう。

さて、何をルール化するかは組織それぞれかと思う。スポーツであればウォーミングアップのルールもあるだろう。生活であれば歯磨きもそうだろう。仕事場での挨拶はどうだろうか。業務の計画と報告はどうだろうか。会社の『組織風土』が気になるのであれば、「行動習慣」を観ることではないだろうか。

※経営学では『組織風土』という言い方ではなく、組織文化という言い方が一般的である。組織文化とは「暗黙の仮定」と定義される(E・Hシャイン)。