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2021年9月24日
GCの人材マネジメント
視座を養うホライゾン
導く人
グローバルコミュニケーションズ(以下GC)の人材ビジョンの一つに「導く人」がある。
導く人に求められる要素の一つに持続的成長(SCA:サスティナブル・コンペティティブ・アドバンテージ)がある。 どうしたら導く人になれるのだろう。
少なくとも外部環境を観るセンスというのが求められるはずだ。戦略の基本は、外部環境と内部環境の組み合わせであるから。戦略論には競合他社分析つまり業界分析というのがあるが、このダイナミック・ケイパビリティの時代においては業界という発想自体が危うい。
全ての情報をキャッチアップはできないものの、できるだけ広く、気になる情報を集め、なぜそのような記事(情報)が出てきたのか、社会経済の潮流を観る姿勢は必要だ。
一般的にはPEST分析といわれるものになるが、これは分析手法ではなくセンスを養うものであり、よって習慣化する必要がある。PEST分析を通じて、仮説や検証を行う。綺麗でびっしり整理されたPEST分析はPEST分析をしましたという作業のように思える。そうではなく、何に気づくかである。
新聞の記事などを観て、「へえ~こんな風になっているんだ」という感覚から、「やっぱりこんな記事が出たか」「そろそろこんな記事が出ても良いと思ってた」という感覚で読めるようになるといいのではないかと考えている。 GCでは、毎月面白そうな記事をピックアップし、全社員で共有し、この記事が意味するものは何かを議論している。
事業別のホライゾン
「導く人」の要素の中に、「クライアントの成長」がある。持続的成長に繋がるものである。なぜなら、持続的成長の前提は成長戦略だからである。 J.ムーアのゾーン・マネジメントを参考にすれば、成長戦略には3つある。
一つは既存事業の維持と成長をベースとしたもの。これは持続的イノベーションといえる。
二つ目は新規事業開発。GCでは、0から1を創造するので01事業と呼んでいる。
三つ目は一つ目と二つ目の中間に位置するもの。トランスフォーメーション・ゾーンといわれている。
これは持続的イノベーション及び01から生み出されたもので高い成長を期待するものである。
イノベーションは既存技術の新結合(J.シュンペーター)であるので、01を模索しながら持続的イノベーションを掛け合わすとトランスフォーメーション・ゾーンのアイデアが生まれてくるのではないか。 GCでは、クライアント様の既存事業の比較的短期の競争力を考えるホライゾン(視野)と長期的01を観るホライゾンの両方を意識する育成にこだわりたい。