BLOG

ブログ

特性を観る

特性を観る

特性を観る

グローバルコミュニケーションズ(以下GC)は、システム(情報システム)× コンサルティングを事業軸にしている。
目的に対して最適なシステムを構築するためには、目的つまり戦略的な視座を持つことが大切だ。
そして、システムは中期的に使用するものであるので将来を見据えたビジネスモデルをサポートするものでないといけない。
例えば、データを蓄積することでクライアント企業の顧客へのサービス化を支援するものは何か。サプライチェーンの中で、どの工程を改善することで後工程の生産性向上に役立つかなど、事業を戦略的に構造的に観る能力が求められる。
単に依頼された仕様のシステム開発では、外注企業の域を脱することはできず、パートナー企業にはなれない。クライアント企業の成長がGCの成長をもたらすものであるので、事業を観る力を養い続けていかなければならない。

事業特性と業務特性

クライアント企業の事業を観る上で欠かせない視点は、歴史とポジショニングである。なぜその事業を始めたのか、成長のきっかけとなったものは何かなど沿革を知ることは、クライアント企業の業務特性に繋がる。
例えば、商社型なのかメーカー型なのかで業務構造は大きく変わる。商社型であれば販売チャネルがドミナントになるので流通に関する業務の比重が高くなる。メーカー型であれば研究開発、設計開発や製造部門の比重が高くなる。事業特性が業務特性に影響を与える。
また、事業特性の一つであるポジショニングによっても業務特性は変わる。例えば、マーケット・リーダーなのかチャレンジャーなのかフォロワーなのかで戦略は異なる。チャレンジャーであればイノベーティブな業務のウェートが高くなるはずだ。
事業特性は業務特性に影響を与え、経営資源の配分に現れてくる。内外作区分は事業特性と業務特性を両方を観ることができる。

組織特性

3つ目が組織特性である。組織特性は組織文化、人材構成などで観ることができる。組織文化はその歴史特に成功体験や失敗体験から形成され、暗黙知(E.シャインはshared assumptionと定義している)として習慣化されている。組織文化は強みでもあるが弱みにもなる。 人材構成は、若手が多いとかベテランが多いとか、属人化傾向があるといった人の側面である。 事業特性が業務特性に影響を与え、組織文化にも影響を与える。例えば、商社型であれば各地に拠点や提携先がある。構造的に距離があるのでコミュニケーションの問題が潜在する。方針も徹底しにくくなる。そして少人数であることから特定個人の意見が強く反映されることになる。こうしたことは構造的問題であり、潜在する。

事業特性、業務特性、組織特性この3つの特性を観ることで、最適なテーマ設定、当該テーマの導入、運用そして定着の方法などを提案することができる。仮にテーマ設定(選択)が良いものであったとしても、組織特性を鑑みずに導入すれば実行されないどころか逆効果にさえなることもある。