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2022年12月2日
GCの人材マネジメント
心理的安全性
最近、偶然なのか『心理的安全性』という話をよく聞く。
これはグーグルの取り組みプロジェクト・アリストテレス(2012年)で有名になった。一般に知られるようになったのは2016年頃かと思う。理論そのものは90年代に提唱された、ハーバード・ビジネススクール エイミー・C・エドモンドソン教授の研究によるものである。
心理的安全性というと個人対象に思われるが、起点は「チーム」であり、特にチームの創造性について指摘し「Teaming」という概念を提唱している。
チームに心理的安全性をもたらす上で、マネージャーが極めて重要であり、特にコーチング能力が第1とされる。
これは当社で掲げている人材ビジョン「チームな人」「モテる人」「導く人」と合致する。
もととなる論文では、効率追求の経営は限界にきており、今後は学習による経営へシフトすべきと指摘している。
学習による経営というのは実験する文化であり、コラボレーションに積極的に取り組む行動であったりする。
背景にあるのはリニアな時代は終焉を迎え、創造性や挑戦するマインドと行動が欠かせないという点である。
創造性を妨げるものは何か、上司の批判であったり、時には過去の因習であったり、がんじがらめのルールであったり、他者の話は無視して自分勝手な意見を大声で話すのもそうだろう、忖度も該当するだろう。
ようは組織内における『恐怖』が人委縮させる。こうした理論はEQにおける実証研究でも示されている。
また、免疫システムという理論においても同様である。
ここにきて20年以上前の理論が注目されるというのはあまりに時代遅れという印象があるが、それだけ変化に対する気づきと対応が遅いということを示唆している。内省すべきことである。
良いことに当社は、この心理的安全は極めて高いといえる。