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2021年11月30日
自社アプリ開発
心を決める
グローバルコミュニケーションズ(以下GC)では、時間のマネジメントに関する研究を行っている。6回目は時間のバランスについて考えたい。
人の行動は7つに分類される
インプットとアウトプットに区分して考えてみる。インプットの時間は、「読む、聴く、観る」の3つである。アウトプットの時間は、「書く、話す、動く」の3つである。
インプットとアウトプットの間に思考がある。思考は「味わう、考える、決める」の3つで構成されると思われる。
仕事の時間配分
昔話であるが、仕事は段取り7割といわれている。アジャイルな時代、人材不足、属人化などの影響で、インプットの時間を取らずに、とにかくアウトプットを作ることに注力しているように思える。インプットがなくアウトプットばかりというのは不自然な感じがする。
営業活動を観ても、十分なリサーチや市場の動向など調査をせず、先ずは連絡をしてみよう、或いは新規は難しいから既存顧客を攻めようということが多いのではないか。
資料を読む、データや情報の裏にある流れを読む。顧客や非顧客の声を聴く。言葉ではなく、言おうとしている意図や隠れた心理を聴く。現場を単に見るのではなく、隅々まで観る、人がどのように動くのかを観る。新規事業に限らず改善や工夫のヒントは現場にある。逆に現場感覚がないものは空論に終わるような気がする。
書くというより今はメール作成が多いのではないか。企画の下書きやプロトタイプを描くといった時間は少なくなっていないか。話すことはコミュニケーションの基本であるが、メールで済ませていることも多い。P.F.ドラッカーは、本当に人を納得させ動かすには最低1時間かかる、といっている。人を動かすのは戦略や理屈ではない。また、主体的に動くのは情熱である。直接対話せずに情熱は伝わるのだろうか。
動くとあるが、意外と動いていないか、仮説もなく動いていることが多くはないか。Jeffrey Pfeffer and Robert I. SuttonがThe Knowing-Doing Gapで指摘してるように、そもそも計画が実行されないのは、やっていないからである。では、行動すればよいかというとそうではない。行動の中身が重要だ。同じ行動を繰り返しても気づきはない。経験とは挑戦であるからこそ、発見と学習そして成長がある。
心を決める思考
インプットで得た情報を味わう。じっくり味わう。不足もあれば過剰もあるだろう。味わうことで気づく。
考えるというのは自問自答することで、ネットで答えを探すことではない。何を問題とするのか。どのような仮説が考えられ、どのような対策が可能なのかを巡る。
そして、「よし、これをやってみよう」と心を決める。心決めず行動したものに気づきはない。多くは無駄である。やったということで頑張っている、仕事はやっているというパフォーマンスにはなるが。
時間配分
さて、1日9時間仕事に関わるとする。インプットで3時間、アウトプットで3時間、思考で3時間としたらどうだろうか。段取り7というのは案外今でも通用するのかもしれない。