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2022年12月2日
GCの人材マネジメント
創造性
ハーバードビジネススクール教授の「Teresa M. Amabile」によれば、ビジネスの創造性には3つの要素があると指摘する。多くの実態調査から導かれたもので信頼性は高い。芸術のある独創性とは異なる。ビジネスの創造性には、適度な利便性があり、実行に移すことができ、品質を向上させ、プロセスの革新をもたらし、ビジネスのやり方に影響を及ぼすものでないといけない。協調性、生産性、コントロールなどを優先するビジネスの現実において、知らず知らずのうちに、創造性が蝕まれてしまう。また、日本では批判をすることが賢いと思われる風潮がある。さて、創造性の3要素とは、「創造的思考スキル」、「専門性・専門能力」そして「モチベーション」である。創造的思考スキルとは組み合わせ能力といってよい。専門性は天然資源のようなものであり、周辺の専門領域への知見も必要とされる。しかし、それらを活かすものはモチベーションである。モチベーションとは、人々が何をするかを決定づけるものであるからだ。このモチベーションであるが、外因的なもの(報酬や肩書の類)は創造性を生まないことがわかっている。興味、満足、挑戦などが内因的モチベーションであり、仕事自体がモチベーションとなる。この内因的モチベーションを低下されるものが、否定や過度なコントロールなどである。こうした関係が継続されると、人は他者の評価などに重点を置くようになる。そこには創造性はない。上司のちょっとした言動が創造的であるかないかの組織文化を左右する。