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2022年6月24日
GCの人材マネジメント
免疫システム
前回に引き続き、『もてる人』とは何かについて考えてみたい。
Aさんはこんな人だ。自分の意見を押し付ける。人の話を聞いているようで実は無視している。自分の意見を大声で主張し、反対されると感情むき出しで怒る。経験はあるので業務には精通しているのだが、部下や関連部門は事務的に使われているようでやる気がしない。何よりも人の話を聞かないので新たなアイデアも出てこない。感情むき出しなので、話し合うこと自体ストレスになり、時間のムダでもあるので、はいはいといって処理する方が気楽だ。もてないだろう。
Bさんは、決めたことができない、自分も目標管理にはそのように記述しているのだが、実際はやっていないし、やりたくもない。
こういうことはよくある話だ。この原因を「※免疫システム」という理論で説明し、実践している専門家がいる。人には表の目的と裏の目的ある。そして強い固定観念がある。
Aさんの場合、自分の判断が正しいと思っている。他の意見には価値がないと思ってる。自分がスーパースターで組織を引っ張っているという自負を感じたい。
Bさんは、組織の制度には従うが、それは表面的か適度でよく、組織やチーム、会社の業績など実はどうでもよい。でも面倒は嫌なので適度にストレスを感じ無い程度に仕事をこなす。 Bさんは良い人で人を傷つけることはない。仕事もまあまあである。しかし、評価において、自己評価は高く回りは見えていない。つまり、自己中心である。他者の話も聞くのだが、結果は聞かないか、適度に調和を図る。
AさんとBさんは全く違うタイプのように見えるが、表現の仕方が異なるだけで強い固定観念は同じかもしれない。さて、そう考えるとBさんも、もてない人になる。
何が問題かといえば、信頼と創造性を欠如させることである。組織やチーム(同じゴールを目指す仲間)にとっては可能性を阻み、モチベーションを高揚させることもない。 共感の時代といわれているが、Aさんは共感より自分への賛同を求める。Bさんは共依存か迎合である。どちらも、もてる人ではないかもしれない。
対策については別の機会でお話ししたい。
※. SFA…Sales Force Automationの略。一般に営業支援システムと訳される。営業が商談を開始してから受注に至るまでの進捗状況を可視化し、その活動の管理を行うもの。例えば、訪問記録、顧客リスト、提案書、見積書、見込み客への情報発信、クレーム対応、既存顧客へのフォローなど多岐にわたり、これらを定型化できれば生産性向上が見込める。
(補足)CRM…Customer Relationship Managementの略。一般に、「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」と訳される。CRMは文字通り、顧客を主体としたマーケティング手法。顧客の属性や顧客を取り巻く各チャネルを通じ、自社との接触履歴を記録・管理することで、顧客に応じたコミュニケーション(タッチポイント)を行い、業績の拡大に繋げていく。CRMを実践するにはSFAが必要となるので、SFAはCRMの一部(コア)であると考えると分かり易い。