BLOG

ブログ

不徳

不徳

十八不徳

グローバルコミュニケーションズの人材ビジョンの一つが 『もてる人』である。
逆に、もてない人とは何だろうか。

徳という概念は日本的な雰囲気を感じる。徳を英語でいえば、「virtue」とか「goodness」或いは「morality」といった感じだろうか。日本人が感じる徳とはちょっと違うような気もする。

そこで、山本七平(やまもと しちへい)の「※指導者の帝王学」に『十八不徳』というものが紹介されている。徳が九、それに反する不徳が九なので合わせて十八となる。
不徳の方がわかりやすく、「あーそういう人いるよ」と想像しやすいので、九の不徳を紹介する。

➀こせこせとうるさいくせに、締りがない。(…黙っていて欲しい。)
➁とげとげしいくせに、事が処理できない。(…一緒に仕事はしたくない。)
➂不真面目なくせに尊大で、つっけんどんである。(…人事部に相談しようかな。)
➃事を収める能力がないくせに、人を見下す。(…こんな上司は嫌いだ。)
➄粗暴なくせに気が弱い。(…偉い人の前では豹変するのかな。)
➅率直にものを言わないくせに、内心は冷酷である。(…友達はいないだろうな。)
➆何もかも干渉するくせに、全体がつかめない。(…困ったものだ。)
➇見たところ弱弱しく、内も空っぽである。(…個性といってしまえばそれまでだが。)
➈気が小さいくせに、こそこそと悪事を働く。(…嫌な奴だ。)

九不徳をみてきたが、間違いなく、もてない人だ。自分自身、時々不徳を読み、内省するようにしよう。

※.『指導者の帝王学』山本七平(著)PHP研究所(1996年)