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2021年12月7日
GCの人材マネジメント
行動指針を問う

グローバルコミュニケーションズ(以下GC)は人材ビジョンを達成するため、人材育成に力を入れている。

ミッション、ビジョン、バリュー(Mission、Vision、Values)
経営ではこの3つが根幹になっている。ミッションは「使命、存在意義」である。ビジョンは「ありたい姿」である。バリューは直訳すると価値観であるが、経営では「行動指針または行動原理」を意味する。
ミッションは普遍的であるが、ありたい姿を意味するビジョンは変化する。
例えば、オペレーショナル・エクセレンスを目指す時代もあれば、サービス化を目指す時もある。バリューはビジョンに沿うので変化する場合もあるが、普遍的であるものも多い。
例えば、ロイターにはThe Trust Principlesとして5つの行動指針を徹底している。
ロイターは、いかなる利益、グループ、または派閥の手に渡ってはならない。誠実さ、独立性、偏見からの解放は常に完全に維持されるものとする。といった内容である。
ジョンソンエンドジョンソンのOur Credo(我が信条)、ヒューレットのHP Wayも同様である。IT系企業では、Work Rulesというものもある。
ミッションを支えるのがバリューであるので、ミッションとバリューはセットといえる。
GCのそれは人材ビジョンである。「もてる人」、「チームな人」、「導く人」である。

行動指針を評価する
評価制度というと目標管理や業績結果をイメージする。これらは年度単位で観るものである。しかし、人材育成というのは長期で観る必要がある。結果も大切であるが、それをもたらす姿勢はもっと大切である。
GCは年度単位の目標管理とセットで行動指針を観ることを重視している。

人材で問われるKSA
Kはナレッジ(knowledge)、Sはスキル(skill)、Aは姿勢(attitude)である。武道でいえば心技体だろうか。
ナレッジは文字通り知識である。専門性は常に要求され、周辺領域への知見も広げていく必要がある。スキルは鍛錬といった方がよいだろうか。修羅場という経験を蓄積しなければ実務家とはいえない。
アティチュードは姿勢であるが、ナレッジもスキルもそれを求める姿勢がなければ得ることはできない。
また、アティチュードには道徳や倫理といった側面が前提として存在する。共創の時代においては特に欠かせない要素である。 試行錯誤ではあるが、GCはこの3つをバランスよく育てていこうと思う。
※日本企業のミッションは抽象的なものが多く、独創性やわくわくするものが少ないような気がする。
それはブランドというものに対する意識がやや低いことが一因ではないだろうか。
Haas School of Business, University of California Berkeleyのブランド・エッセンスを紹介する。
『 我々は、ビジネスのやり方を根本から見直すようなリーダーを育てる 』。