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2021年12月16日

自社アプリ開発

時感、時観、時慣

時感、時観、時慣

グローバルコミュニケーションズ(以下GC)では、時間のマネジメントに関する研究を行っている。7回目は3つの時間について考えたい。

ゾウの時間 ネズミの時間

30年ほど前に話題になった本である。心臓1拍の時間は恒温動物の場合、体の大きさによりほぼ一定で、それは体が大きくなるほど長くなっていくという話。
心周期は体重の0.25乗(1/4乗) にほぼ比例する。これは体重が10倍になると時間がほぼ2倍長くなるという関係。つまりゾウは大きいから長生き、ネズミは小さいから短命ということだ。

では人はというと42歳位らしい。ちなみに縄文人の寿命は31歳らしい(乳児死亡率を除いても)。
つまり、それ以降は医学や衛生などの発達のおかげで長生きをしているということになる。だから、高齢者などはSFの世界と同じでアンドロイドのようなものだ。

そこで人生100年時代という話もまんざらフィクションでもなくなってきた。定年も60歳が65歳になり、いずれ70歳になって、希望すれば75歳まで雇用義務が生じるかもしれない。勤続50年が普通になるかもしれない。しかしそうでもしないと労働者人口は構造的に減ってくるので、移民か高齢者を活用するしかない。
そのように考えると、健康寿命も大事だが、心の側面もより大切になる。

時感、時観、時慣

「時感」とは、より自分らしい、より充実した、より刺激的な、よりゆとりあるといった領域である。
「時観」とは、より価値がある、より意味がある、より有効なといった領域である。
「時慣」とは、リズムのある、ダイナミックな、緩急のあるといった領域である。

永く楽しく働く(労働というか社会活動というかキャリアというかは様々である)上で、この3つの時間から振り返ると良いのではないか。いずれも欠かせない時間だからである。生活スタイルによって異なると思うが、Weeklyという幅でとらえると上手な時慣が欲しい。
アジャイルな時代だからこそ時感を感じる船旅などもいいかもしれない。或いは家族と遊ぶ時間も時感かもしれない。時観は社会への貢献を実感している時間ではないか。
キャリアというのは生き方そのものであるので、ビジネスキャリアもあればライフキャリアもある。3つの時間を考えるということはキャリアそのものといえる。

仕事が楽しい、時々楽しい、仕方なくやっている、様々だと思うが、100年時代である。身体はアンドロイドになっても心はそうはいかない。心を豊かにする時間の過ごし方を習得していかなくてはならない。

心を決める思考

インプットで得た情報を味わう。じっくり味わう。不足もあれば過剰もあるだろう。味わうことで気づく。
考えるというのは自問自答することで、ネットで答えを探すことではない。何を問題とするのか。どのような仮説が考えられ、どのような対策が可能なのかを巡る。
そして、「よし、これをやってみよう」と心を決める。心決めず行動したものに気づきはない。多くは無駄である。やったということで頑張っている、仕事はやっているというパフォーマンスにはなるが。