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2024年7月12日
GCの人材マネジメント
人的資本
コーポレートガバナンスコードにより、統合報告書に人的資本に言及するようになってきた。
これは2010年7月にイギリスで設立された世界的な非営利組織IIRC(国際統合報告評議会)の提言が背景にある。企業はこれまで財務情報を重視してきたが、これからは非財務情報(環境など)が重要であるというものだ。
この中に6つの資本という概念がある。
➀財務資本、➁製造資本、➂知的資本、➃人的資本、➄社会関係資本、➅自然資本である。
資本であるのでこれを有効な資産として形成しないといけない。また、人的資本など短期的成果より長期的成果を示唆するものが多い。
VUCAの時代は不確実であるからこそ、長期的なビジョンというものが求められる。 人的資本でいえば、人材市場のグローバル化が進んでいる。財務資本だけでなく知的資本や社会・関係資本だけでなく人材もグローバル市場での位置づけになっている。
この人的資本であるが、優秀な社員を採用したいというだけでは対策にならない。優秀な社員が育つ制度や運用、イノベーティブな人材が参加したいと思えるような制度や運用が求められる。
では人材が育つ制度や運用のポイントは何か。
恐らくは成長の機会、修羅場と呼べる機会、教育の質量、社会へ貢献しているという実感など内的モチベーションではないだろうか。
報酬も重要であるが、外的モチベーションが主では上記6つの資本に適するかは別である。